てぃーだブログ › 海勢頭 豊 【YUTAKA UMISEDO】 › 日々 › ジュゴン › 拙著「琉球文明の発見」を藤原書店より出版して頂きました。

2019年02月18日

拙著「琉球文明の発見」を藤原書店より出版して頂きました。

拙著「琉球文明の発見」を藤原書店より出版して頂きました。

皆様、お元気ですか?
しばらくブログの更新お知らせ等が滞り、申し訳ありません。

本当に残念な翁長知事の急逝から玉城知事の誕生、いよいよ今月迎える県民投票。
翁長知事も天から固唾を呑んで見守っているのではないかと思います。

先月1月に、拙著「琉球文明の発見」が出版されました。

平安座島に生まれ各地の祭祀を見守ってきた私は、音楽家としても島の祭祀や民謡、その言葉、音律、リズム、メロディーに抗しがたい魅力を持ち続けてきました。
しかし、沖縄の祭祀文化とヤマトの祭祀文化とはある共通点を持ちながらも明らかな違いがあります。

この共通点とは、違いとは一体何なのか?

アメリカ世に突入し、天皇崇拝の呪縛から逃れた沖縄の女性たちは真っ先に島の祭祀を復活させました。

島の祭祀を禁じ、天皇を神とさせた近代大和の精神とは何なのか?
明治政府は近代天皇制と相容れない琉球のノロ制度を解体するために労力を惜しまなかった。
確かに近代天皇制と沖縄の祭祀は真逆に近いが、それは本当に、太古の昔から続く対立なのか?
それにしても、沖縄の祭祀は古代のヤマトの祭祀と実に似ているのに、どうして差別されねばならないのか?

平和を求めて音楽活動をしてきた中で、ヤマトでも天皇制とは関係ない所で、神の子としての信頼を深めてきた友人も多い。それは当然、クリスチャンに限りません。
友人たちの案内で、本土各地の天皇制を超えた奥深い日本の信仰、伝説に触れる機会にも恵まれました。

そういう出会いを踏まえつつ、沖縄のジュゴン信仰、龍宮神信仰とは何か?ということで書き下ろしたのが2013年に出版した「卑弥呼コード・龍宮神黙示録」ですが、今回、完結編として古代中国の甲骨文字からジュゴン信仰のルーツを紐解いて、今回。「琉球文明の発見」を出版することになりました。

言葉の音、表意文字と表音文字が入り混じる現代ですが、何故、台湾近くの与那国まで日本語圏なのか。
何故、日本中、北海道の有珠山の麓に到るまで南海産のゴホウラ貝の腕輪が発掘されるのか。
何故、沖縄のノロたちは糸魚川産の翡翠のマガタマを首にかけるのか。

これまでの天皇制をどう捉え、これからはどうあるべきなのか、皆さんと一緒に考えていけたらと思い本に記しました。
是非読んで頂いて、未来を思い描く一助にしていただけたら幸いです。



Posted by umisedo at 17:57│Comments(0)日々ジュゴン
※会員のみコメントを受け付けております、ログインが必要です。
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。